
(左上の光の筋から絞り羽根が6枚であることが見て取れます)
レビュー第2弾はレンズそのものに関することではなく、画素数についての考察です。
前回のレビューで「思ったより小さめの画像」という話を書きました。
(レンズについての詳細はこちら)
そこで第2弾としては「それが実際問題になる?」ということについて考察します。
また、昨今のデジカメ性能比較において「画素数が多い=性能が良い」のように語られることが多いですが、それにも通ずる話です。
まず基本データは、
「1000万画素のEOS 40DにSIGMA 4.5mm EX DC CIRCULAR FISHEYEを装着した場合、縦横
です。
次に、この画像をプリントした場合、どの程度のプリントサイズまで耐えられるか?ということを考えて見ます。
FISHEYE(魚眼)レンズですので、得られる画像は円です。
円の画像をプリントする場合、用紙の短辺にあわせて計算する必要があります。
(長辺にあわせてプリントすると上下がはみ出る)
さて、画像の解像度(細かさ)はdpiで語られます。
「dpi = dot/inch」で、1インチ(25.4mm)の間に存在する点(dot)の数を意味します。
例えば 200dpiの解像度で5インチのサイズにプリントする場合、200×5=1000ドット必要だという意味です。
逆に言うと、1000ドットの画素を持つ画像を5インチのサイズにプリントすると、1000÷5=200dpiの解像度になります。
では、
| 用紙 | 短辺 | 2200dot利用時の解像度 |
| L版 | 3.5 inch | 2200 ÷ 3.5 = 628dpi |
| 2L版 | 5 inch | 2200 ÷ 5 = 440 dpi |
| 六つ切 | 8 inch | 2200 ÷ 8 = 275 dpi |
| 四つ切 | 10 inch | 2200 ÷ 10 = 220 dpi |
このように、最も一般的なプリントサイズであるL版(サービスサイズ)で 628 dpi 、四つ切でも 220 dpi という解像度が得られます。
以前、様々な解像度の画像をプリントに出して比較テストしたのですが、 200 dpi もあれば充分であるという結果が得られました。
よって、今回の考察結果は以下のようになります。
・1000万画素のEOS 40Dに、SIGMA 4.5mm EX DC CIRCULAR FISHEYEを装着して撮影した画像をプリントする場合、「四つ切でも余裕」
というわけで私の利用環境では全く問題ございません (^^)
なお、200 dpi の解像度でL版プリントした場合、3.5×5inchの200dpiなので画素数は700×1000ドット必要です。
つまり、70万画素です。
昨今のデジカメは高画素数競争が激しく、数千円で買えるものでも300万〜500万画素は当たり前。
2万円も出せば1000万画素のものもあります。
四つ切でプリントするならばともかく、Web素材やL版でのみプリントするのであれば、実際、無意味な高画素数です。
わたし的には、高感度撮影時の低ノイズといった方向への進化も期待したいところ。(画素数は500万もあれば充分)







私も円周魚眼を狙っているのですが、カメラが1D系なので、フルサイズ用か4.5mmのほうかで悩んでおります。値段も違いますしねぇ
4.5mmであれば1Dにも使えるのでしょうが、実際に写ったAPS−Cの画像を見てみたいので、キャップをちゃんと外した画像があれば、再アップしていただけますか?
そうです、これはキャップをはずし損ねた画像です。
ご参考になれば幸いです。