本題に入るまえに、お祭報告。
「天候にも恵まれ、大阪焼き片手に飲んだビールが美味しかったです。おわり。」
(大阪焼き)
「これだけかよ!」っていわれそうなので、もうひとつ報告。
(型抜き成功しました。100円もらいました)
…って、大人がマジにやってどうするんだ?という突っ込みが入りそうです(^^;
まぁ、子供が何百円も使っていますから、よしとしましょう。
さて本題。
一昨日は画素数について書きましたが、今日は画素数以外で「画質」に影響することを考えて見ます。
あんまり細かく考えすぎてもしょうがないので、少し大雑把にいきます。
が、大作になってしまいました。長いです(^^;
・レンズの性能
レンズの性能を表す指標は種々ありますが、「解像度」が、わかりやすくて重要なポイントです。
「解像度」とは「どれくらい細かいものを識別(解像)できるか」ということです。
例えば、1mm幅の線を1mm間隔で(線と線の間も1mmで)何十本も書いてあるとします。(つまり、黒と白のシマシマ模様です)
それを同じ一眼デジカメで撮影したとき、解像度の高いレンズを使えば綺麗にシマが写ります。
しかし、解像度の低いレンズを使うと、線と線がくっついて写ったり、全体的に灰色に写ったりします。
つまり「細かいところがクッキリしない」ということです。
この性能は、同じ材料・技術で作ったレンズならば、直径の大きなレンズの方が有利で小さなレンズは不利です。
・CCDの性能
CCDはフィルムに相当する部分で、レンズを通して入ってきた光を受けるところです。
「500万画素」というのは、CCDの上に光を感じる素子が500万個並んでいる、という意味です。
一昨日は この画素数について考えたわけですが、他にCCDの性能として重要なことに「ラチチュード」と「感度」と「サイズ」があります。
「ラチチュード」とは何でしょう?
簡単に表現するならば「写る明るさの範囲」です。
一般的に、フィルムに比べてCCDのラチチュードは狭いです。
これについて、以下に簡単な例で説明します。
よく晴れた日に室内で写真を撮るとします。
室内の壁は黒っぽい模様の壁紙が張ってあります。
そして窓の外には綺麗な青空が広がっています。
そこで部屋の中央に立ち、窓へ向かって写真を撮るとします。
そのとき、室内の壁に絞り(F値)とシャッタースピードを合わせたら、壁の模様は綺麗に写るのですが、窓の外の青空は真っ白になってしまいます(白トビ)。
一方、窓の外の青空に絞り(F値)とシャッタースピードを合わせたら、青空は綺麗な青色に写るのですが、壁は真っ黒(真っ暗)になり、模様もわかりません(黒つぶれ)。
こうなるのは、CCD(光を受け取る部分)が、受け取れる明るさの範囲が狭いからです。これを「ラチチュードが狭い」と言います。
このことを、明るさを数字に置き換えることで説明してみましょう。
例えば、真っ暗=明るさ0、真っ白=明るさ100とし、室内の壁は明るさ30、青空は明るさ70とします。
そして、CCDが捉えられる明るさ範囲を±20とします。その範囲を超えた部分は真っ黒または真っ白になるのです。
だから 壁(明るさ30)に絞り等を合わせると、写る明るさ範囲は10〜50。よって窓の外の青空(明るさ70)は真っ白になってしまいます。
逆に青空(明るさ70)に合わせると、写る明るさ範囲は50〜90。よって壁(明るさ30)は真っ黒になってしまいます。
対処方法としては、明るさ50相当に絞り等を合わせるという手があります。そうすれば明るさ30〜70まで写るので、壁も窓の外もなんとかなります。
これがフィルムならばラチチュードは比較的広いので(例えば±40として)、壁の30に合わせても0〜70までオッケーと言えます。
これらの問題に対するひとつの解としてFUJIFILMが考えたのが「SR画素」です。私がサブ機として使っているF700に搭載されています。
SRとは、CCD(光を受け取る部分)に特性の異なるS画素とR画素を交互に並べることで、広い範囲の光を捉えようというものです。
(SRの特質はそれだけではないですが、まぁ、大雑把な話ということで。詳しくは → http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1039.html)
次に「感度」ですが、これは数日前にも書いた「ISOで表される数値」のことです。
ISO50とか100とか400といったやつです。
カメラの絞り値を固定にして比較すると、このISO数値が大きいほど シャッタースピードを速くすることが出来ます。
逆にシャッタースピードを固定にして比較すると、この数値が大きいほど絞りを絞る(F値を大きくする)ことが出来ます。(被写界深度が稼げる)
しかし、CCDは万能ではないので、ISOの値を大きくするほど画質が落ちてきます。(ノイズが多くなる)
次に「サイズ」ですが、ここでいうサイズはCCDの大きさです。
CCDが大きければ大きいほど広い面積で光を受け取ることが出来るので、感度や解像度の点で有利です。
もちろん、大きいほど価格は高くなってしまいます(一眼デジが高いのは、ここが大きい)。
一方、同じ大きさのCCDで無闇に画素数を増やすと性能低下の危険を伴います。
なぜなら、
「同じ大きさで画素数を増やす=1画素が小さくなる=1画素に当たる光の量が少なくなる=そのぶん感度を高くする必要がある=画質劣化の危険」
ということがあるからです。
カメラメーカー各社もそこはわかっていて、画像エンジンを高性能化することで対応しているようです。
・画像エンジンの性能
CCDで受け取った光の情報は、それだけではどうしようもなく、そこから画像データに変換する処理が必要です。
その処理を行う部分を画像エンジンと呼びます。(専用のチップのことが多い)
CANONであればDIGICUってのが、それです。
同じCCDを使っていても、この画像エンジンによって得られる画像がかわってきます。
このへんは、何がどうなっているかわからない部分も多いので、パス(^^;;
これらをまとめると以下のようになります。
・レンズが小さいのは不利
・CCDが大きいほど有利
・画像エンジンも重要
・CCDサイズと画素数のバランスに注意
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<宿題>
・デジタルカメラ専用レンズとは?
・デジカメの弱点、ホコリ問題
・使い勝手に影響すること
・お勧めデジタル一眼の選定
・お勧めコンパクトデジカメの選定
2005年04月29日
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むむむ・・・段々私の理解出来る範囲を超えて参りました。(煙)
ド素人には、パンフレットを比較して数値だけで判断してしまいがちですが・・・色んな意味でバランスがよくないといけないってことですね・・・多分。
ISO感度も低ければ低い程いいのかと思いきゃ・・そうじゃないんですよねぇ。(笑)
店員さんに・・そう言われました。
ド素人には・・一眼レフ選びは難しい。(涙)
ISO:一般に低いほうが綺麗に写るが、そのぶんシャッタースピードを遅くする必要あり→ブレる危険が高くなる。
なかなか本題のカメラ選びに到達できずすみませんm(__)m
来週中にはなんとか…
# G.W.なのに、今日も仕事だー(泣)
とりあえず写真は削除いたしました。
ご迷惑をおかけしました。