今回の地震後にテレビを見ていて
「報道の質の低さ」に辟易しました。
「マスコミ」を「マスゴミ」と揶揄することがありますが、本当にゴミみたいな電波の無駄遣いが多かった。
私がテレビを見ることができたのは、停電が解消された後(地震の5〜6日後)ですが、そこに流れているのは、、、、
・津波に破壊された市街地をバックにレポーターがしゃべるだけ
・避難所を訪れて、分かりきった質問をする
・破壊された街を上空から見せる
・数日ぶりに再開できた家族をドキュメンタリータッチで紹介
こんな報道ばかり。
例えば、
「今日の食事は、一人にお握り1個とバナナ1本だけです」と紹介しておいて、次に避難民に
「どうです、これで足りますか?」と質問するレポーター。
だから、「おなかすいた」と泣く子供の絵でも撮れたら万々歳なのでしょうね。
これらを一言でいうなら
「感情の垂れ流し」です。
うちも沿岸部に親兄弟親戚がおり、当然ながら最も知りたかったのは安否。
今回、親兄弟と連絡がとれたのは地震発生後8日目で、それまでの間、少しでも情報を得ようとテレビをつけても、やっているのは上に書いたような、感情を細切れで垂れ流す映像ばかり。
「テレビ局にとって『災害は他人事』で『災害だってネタのひとつに過ぎない』」ということが、よく分かります。
だから、凄惨な絵、悲痛な表情、涙、、、、、そんなものばかり垂れ流す。
・ヘリコプターで上空から街の様子を撮影できるんだったら、大まかにでも被害状況を分析して地図で説明したら?
・スタッフが現地入りしているんだったら、街の被災状況を調べて地図で説明したら?
(建物破壊地域、浸水地域、火災地域、見た感じ無事な地域、といったこと)
・避難所へ行ったのだったら、避難所に身を寄せている人の一覧でも作って報道したらどうなんでしょう?
例えば、紙を配って「テレビで流しますので、希望者は名前と一言メッセージを書いてください」と募ればよいですよね。
ある1家族の感動物語なんて、1ヶ月後でも2ヶ月後でもよいでしょう。
…なお、地元テレビ局によっては、避難所に避難してきた人からのメッセージを放送しているところもありました。
しかし、一人一人にテレビカメラを向けた内容だったので、放送できた人数が少なすぎ・・・
写真は、一昨日の文化横丁の様子。

いくつかの店は営業を再開しています。
ちゃんと数えたわけではありませんが、感覚的には2〜3割くらいでしょうか。

この日、地震後初めて会った友人と少し飲んできましたが、店はけっこう混んでいました。
自分たちが話したのも、周囲の人たちが話していたのも、やはり地震のこと。
そのとき自分は何をしていたか、
親戚や友人知人は無事だったか、
どれくらい物が落ちたか、
家は無事だったか、
避難所暮らしがどうだったか、
どうやって食糧を調達したか、
毎日何を食べていたか、、、
自分や家族、建物などに被害をうけて、気持ちが沈んでいる人も多いことでしょう。
それに対する特効薬はありませんが、やはり、
「話す」には気持ちを落ち着かせる効果が、あります。
気の置けない友人と話すことで、ずいぶん癒されます。
本当に大変な状況のときはそんな余裕などないでしょうけれど、少しでも落ち着いたら、身近な人と語り合いましょう。
posted by castle at 06:30|
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