
Xデーから2日ほどたちましたが、私の皆既日食観測報告です。
上の写真のように、皆既日食を撮影することができました!
(全体的に白っぽいのは、薄雲がかかっているため)
撮影地は、こちら↓(B地点)
大きな地図で見る上図のように、上海市中心部(A点)から30〜40kmほど離れた
滴水湖(B点)です。
今回の日食は平日ど真ん中ということもあり、あまり日程が確保できませんでした。
それで、上海入りしたのは前日深夜。
現地での日食スケジュールは以下の通りでした。
(上海での時間。1時間加算すると日本時間になる)
08:23 日食開始
09:37 皆既状態の始まり
09:42 皆既状態の終わり
11:02 日食終了
当日朝6時に起きて空を見上げると、、、曇り・・・
とはいえ、ホテルで寝ていてもしょうがないので、しっかり朝ごはんを食べ、日本から持ち込んだ機材一式をかかえて観測地である湖畔へ移動します。

(滴水湖の中にあるモニュメントらしきもの)
観測場所は滴水湖の湖畔にある喫茶店
「眞鍋」の2階屋上。
三十数名の観測仲間が、それぞれおもいおもいの準備をします。
私も「曇ってはいるけど、とりあえず雨が降らないだけでもラッキー」と思いつつ、7時半には準備完了。
空は相変わらずの曇り。
ときどき雲が薄くなることもありますが、すぐ厚い雲に覆われてしまいます。
そして、8時22分、とつぜん雲が薄くなり、太陽が雲越しに見えるではないですか!
つまり、日食のスタートに合わせたかのように雲が薄くなったのです。

そして、天体ショーのスタートです。

上から少しずつ欠けていく様子が、肉眼でもよくわかります。
いやがうえにも盛り上がる観測者たち。
しかし、それも5〜6分間のことでした。
またすぐ、空は厚い雲に覆われたのです。
周囲の人たちと、
「とりあえず日食の頭だけは見られたし撮影もできたらか、まぁ、よかったね」
なんて話していました。
でも、
「もしかしたら、また雲が薄くなるかも…」
なんて思いながら、待つこと1時間。
あと6分で皆既状態になるという9時31分、またもや雲が薄くなり、太陽が見えました。
周囲は興奮のるつぼ!!
そして9時37分、
とうとう皆既日食を見ることができました。ときおり厚い雲が通り過ぎたためダイヤモンドリングは見られませんでしたが、皆既日食が見られた喜びで、そんなことは気になりません。
皆既状態直後の太陽。
プロミネンス(紅炎)がはっきりと見て取れます。

この薄曇り状態は
9時31分〜10時00分まで続きました。
皆既状態は
9時37分〜42分でしたので、まさに狙ったように雲が薄くなってくれたということです。
10時00分からは、また厚い曇で覆われ、全く太陽は見えなくなりました。
そこで、一緒に観測した仲間(初対面)と記念撮影をしたりアドレス交換したりしていると、、10時30分頃に突然の雨。
慌てて機材を片付けて室内(喫茶眞鍋)に退避。
この雨は夜までやむことがありませんでした。
(わかりやすくすると、こんな感じ)

このように、日食スタートの瞬間と、皆既の前後だけ太陽が見えたという、超ラッキーな観測を堪能することができてよかったです。
(ぜんぜん写真の整理がついていないので、後日、他の写真も掲載する予定)
posted by castle at 05:12|
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