昨夜から今日にかけて、興味深い問題が発生しました。
それを説明する前に、過去の事例から順を追って説明します。
以前、丸紅系列のインターネット通販で19万8千円のNECパソコンを、間違えて1万9800円と表示してしまい、注文が殺到するという事件がありました。
注文は成立していたのですが、誰がどう見ても変な価格であるということで、全て強制キャンセルすると発表しました。
しかし注文した人は収まらず、ネットのあちこちで議論(非難)爆発。
(法的には、明らかに間違いであるとわかる場合は、注文成立していても店側からキャンセル可能なようです)
結局、企業イメージのこともあったのか、希望者全員に1万9800円で販売することになりました。
(1台あたり18万円の損害! たしか1000台以上売れたので、会社の損害総額は2億を超えたはず)
そしてこの事件を契機に、通販サイトは閉鎖されました。
(復活したのかなぁ?同一URLではつながらないから、やめたまま?)
次の事件。
私がEOS20Dを買ったメディアラボNEXT@楽天ですが、とても対応もよく気分良い店でした。
ところがどこでどう間違えたか、最近、EOS Kiss DigitalN+ダブルズームレンズキットを「0円」と表示してしまったらしいのです。
こちらもネットで話題沸騰。注文殺到。
まぁこれが間違いだってことは明らかすぎるくらいなわけで、どうやら注文全てをキャンセルしたようです。
それに伴い、通販サイト(
http://www.rakuten.co.jp/medialab/)は閉鎖中です。
そして昨夜、またもや楽天ですが、カメラのナニワ(
http://www.rakuten.co.jp/naniwa/)において、3月発売のEOS Kiss Digital Nが 税込み59640円と表示されました。
他店の価格は安いところで約9万ですから、約6万ってのは激安です。
上記事件のように20万が2万だったり、新品レンズセットが0円といったのは明らかに間違いだと判別できますが、
9万のものが6万だと「間違いだろうとは思うけど、何かのキャンペーン特価なのかなぁ?」という気にもなります(^^;
おまけにサイトには「早期ご予約特典付き 楽天特別価格」なんて表示されていますから、期待しちゃいます。
(まぁ、同じページで色違いのものが99540円となっていたので、間違いだろうとは気が付きますが、万が一ってこともあるし)
それで、問題なのはここからです。
今日の朝、通販サイトの値段が何の説明もなく99540円に変更されました。
そして、この価格修正についての説明や、注文者への説明が一切無いまま時間が過ぎていきます。
当然ながらネットのあちこちで議論爆発。
本当に売ってくれるのか?間違いなのか??連絡こないぞ!どうなってるんだ?(一番盛り上がっているのは、上記ナニワのサイトの伝言板だったりする)
そして、夜遅くなって(少なくとも19時すぎらしい)、
http://www.rakuten.co.jp/naniwa/ のトップページに告知文が乗りました。
見てもらえればわかるのですが、日本語が少し妙で、何をいいたいのか曖昧です。
その告知に対して、また、意見・非難爆発。
「今回ご予約頂きました内容の処理を致しません」ってことは、処理=破棄ってことで、破棄しない=注文有効か??とか。
すると、22時すぎになって、
http://www.rakuten.co.jp/naniwa/ の伝言板ページにもお知らせが掲載されました。
こちらは普通の文章で読みやすいです。
しかし、売るのか売らないのか曖昧なことに変わりなし。
(結局、注文者へ連絡するとしか書いていない)
この一連の騒動を眺めて思ったのは、
「初動が大事」
この一言に付きます。
朝の時点で価格ミスに気が付いてサイトの掲載価格を修正したのだから、その時点でトップページに
「価格表示を間違えました。ごめんなさい。注文された方には追って連絡さしあげます」
とでも書いておけば、とりあえずの騒動は防げた。
いつまでも情報を出さないから、騒ぎがどんどん大きくなっていく。
そして、その値段で出せないと決定したなら、即座に
「申し訳ございませんが、間違い価格では販売できません。詳細は個別にご連絡差し上げます」
とでも掲示すればよい。
当然、非難ゴウゴウだろうけど、いつまでも曖昧にしておいて、後から「ダメです」と言うと、余計みんなの怒りが大きくなる。
会社のトップが最初に素早く登場してきっぱり謝っておけば、騒ぎは小さく抑えられるのに。
あちこちで発生する企業の不祥事を見ても、このことは明らか。
(情報小出しにして、後から悪い情報が出てくると、遅くなったぶんだけ余計に非難される)
今回のデジカメ激安騒動、どうなることやら。